眼の病院
最近、眼がしょぼしょぼして仕方ない。花粉なのか、ドライアイなのか、はたまた正視恐怖症なのか。
原因は、よくわからないけど、この間眼科に行ってきて、いい機会だから書くよ。
「もの違い編。」
裸眼でもある程度は見えていた。
しかし、ある日突然、目の前がぼやける。
人の顔、標札の文字が見えづらくなる。
そんな彼は症状に耐え難くなり、眼科に行くことになる。
ふらっと寄った眼科で、順番待ちをする彼。
――お次、どうぞー。
診察室に入る彼。
「最近、急に物が見えなくなりまして……」
「では軽く視力図りますね。」
眼科医が示す記号を言っていく。
これは？
「右…ですかね」
んー。ではこれは？
「右下かな」
じゃあ、これは？
「すいません、見えません…」
そこで何を思ったか眼科医は
「じゃあ、私は？」 と問う。
何を言っているのか理解できず首を傾げる彼に
「私は、サエコ。あなたの彼女よ。」
CI:『大切なもの、見落としていませんか？』
眼の病院は、眼科まで。
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